測定にはアメリカ式とドイツ式がありますが、当店では両方の良い部分を土台とした視覚情報センター田村先生考案「田村式 眼-心-体-統合法」という両眼視機能測定をおこなっております。
測定手順
OPD-SCANを用いた
(1)角膜曲率半径を測定
(2)虹彩のチェック
(3)オートレフによる、近視・乱視・遠視の測定

日本の一般的な測定では③のオートレフのみを行う場合がほとんどですが、角膜の形や虹彩には様々な情報が刻まれています。角膜形状を測定せずにオートレフのデータのみで近視・乱視・遠視を判断するのではなく、より精密で複合的な測定が必要だと考えております。
(4)カバーテスト
(5)眼球運動
(6)利き目チェック
両眼の動きや片眼での動きのチェックです。
また利き目も眼の使い方・物の見方に影響を与えますので、必ず確認をおこないます。
(7)遠見視力測定

(8)レチノスコープを使い検影法

測定機器の自動化によりほとんどおこなわれなくなっている検影法ですが、短時間で多くの眼の情報を得られ実はとても有効かつ効果の高いものです。
にも関わらず、ほとんど行われなくなっている現状には疑問を感じます。
フォン・グレーフェ法による遠見測定
(9)輻輳力
(10)開散力
(11)眼位の測定
眼を寄せる力と広げる力を測定します。
(12)POLAテストによる眼位測定
偏向板を使い、右眼と左眼の特徴を確認します。
(13)近見視力測定
フォン・グレーフェ法による近見測定
(14)輻輳力
(15)開散力
(16)眼位の測定
(17)AC/A比
ここまでが基本的な測定で所用時間は30~40分ほどです。
一般的な眼鏡店で行われている項目は(3)(7)(12)(13)辺りです。
なぜこんなにたくさんの測定項目があるかというと視力を出して終わりでは無いからです。
眼の動かし方や首の傾き、物を書く時の姿勢や筆の位置など、反応や行動と眼はつながっており、心や感情によっても変化します。
眼にとって過酷な状況である現代社会のおいて、どうすれば楽にものが見れて、心身の負担軽減につながるのかを考えると、このような測定が必須であると考えております。